桐の歴史
日本では飛鳥時代に各地で桐を栽培するようになりました。日本ではもともと資源が少ないので重宝され、実用的には火鉢(燃えにくい)・下駄(磨耗に強い)・茶道具・小物入れ・衣類、美術品、宝石の収納箱・弦楽器の材料として琴、琵琶に使用されました。
桐箪笥の製造は17世紀に始まり農家の副業として桐の植樹が盛んになり桐の生産性が上がっていきました。明治・大正と需要が拡大し昭和30年~45年頃までが生産量のピークでした。それからは手間のかからない合成樹脂を使った家具に地位をとってかわられ桐製品は弱体化しますが、総桐づくりの高級品が生き残ることになりました。
現在では国内の桐の生産は少なく、中国・台湾・アメリカ・ブラジル・パラグアイから輸入されています。