桐には柔組織で構成されるためクッション性があります。床のフローリングに使用すれば足腰への負担も軽減され、疲れにくく、転んでも怪我をしにくいという特徴があります。ひざにもやさしいので子供やお年寄りに最適です。今でも体重の重い相撲の力士が桐の下駄を履いていますが、ひざへの負担とかるくするという理由でも使用しているのです。
桐には柔組織で構成されるためクッション性があります。床のフローリングに使用すれば足腰への負担も軽減され、疲れにくく、転んでも怪我をしにくいという特徴があります。ひざにもやさしいので子供やお年寄りに最適です。今でも体重の重い相撲の力士が桐の下駄を履いていますが、ひざへの負担とかるくするという理由でも使用しているのです。
桐には防腐効果のあるタンニンという成分が含まれているので腐食に強いです。また、このタンニンが含まれているため桐自体が変色するので使えば使うほど時間とともに味がでてきます。
桐にはパウロニン・セサミンなど虫がつきにくい成分が含まれているため虫がつきにくいという特徴があります。パウロニン・セサミンの作用があるため昔からタンスなど貴重品を保存するために利用された。
桐は湿気をすったり、はいたりすることで湿度変化に強く、湿度変化を緩和する特徴があります。桐のタンスに大切な着物を保存するのはこの特徴を利用しています。また、湿度を一定に保ってくれるので他の木材に比べカビの発生が軽減されるという特徴もあります。
桐は熱が伝わりにくいことから、昔は火鉢の材料として使われていました。発火点が400度と耐火性も高いのです。火がついてもすぐに炭化してしまうので、金庫の内部にと利用されています。
桐の細胞の内部は空気で満たされているため(空気の層ができている)桐は防音効果が高く、昔から楽器の材料に使われていました。建物の2階フローリングに桐を使ったら1階に音が響かなくなったという話もあります。
桐の細胞の内部は空気で満たされているため(空気の層ができている)熱が伝わりにくいです。このため断熱効果が高い。桐を建物の床や壁の材料として使うと室内の温度が外気温に左右されないため冷暖房の効率が良くなることから地球に優しい材料です。ちなみに冷房の場合設定温度を20%低くしても同じ室温を保てます。
桐は他の木材と比べ伸び、縮みが小さいことから変形が起きにくく寸法通り隙間なく加工することができます。機密性が良いので外気を遮断し温度や湿度の変化を受けにくいことも特徴です。
桐の比重は0.28~0.3と国内産の木材の中で最も軽いのです。
桐製の家具は軽いので、掃除の時や配置換えの時は移動がお手軽です。
日本では飛鳥時代に各地で桐を栽培するようになりました。日本ではもともと資源が少ないので重宝され、実用的には火鉢(燃えにくい)・下駄(磨耗に強い)・茶道具・小物入れ・衣類、美術品、宝石の収納箱・弦楽器の材料として琴、琵琶に使用されました。
桐箪笥の製造は17世紀に始まり農家の副業として桐の植樹が盛んになり桐の生産性が上がっていきました。明治・大正と需要が拡大し昭和30年~45年頃までが生産量のピークでした。それからは手間のかからない合成樹脂を使った家具に地位をとってかわられ桐製品は弱体化しますが、総桐づくりの高級品が生き残ることになりました。
現在では国内の桐の生産は少なく、中国・台湾・アメリカ・ブラジル・パラグアイから輸入されています。