溶融亜鉛めっき(ようゆうあえん-)
JIS H 8641に規定される鉄骨製品に施す防食めっき方法の一
種。亜鉛を溶融しためっき槽に製品を浸漬して(どぶ漬けともいう)
めっきし,鋼材表面に合金層をつくるため,防食効果が非常に高い。
薄い鋼板の防食に用いられる電気亜鉛めっき[でんきあえん-]に
比べて亜鉛付着量が多い。めっき槽の温度は400℃程度あるため,鉄
骨部材の寸法や鋼種などによっては、めっきにムラや応力負担によ
る割れが生じやすく,対策が必要。また,めっき槽の大きさによっ
ては,部材の寸法形状などの制約がある。なお,電気亜鉛めっきは,
鋼材にはほとんど使われない。