溶接に必要な溶接棒・溶接ワイヤ・フラックスなどをいう。最近で
は、国産のJIS規格品に比べ、品質・コストの面で遜色ない輸入
品も増えている。
溶接に必要な溶接棒・溶接ワイヤ・フラックスなどをいう。最近で
は、国産のJIS規格品に比べ、品質・コストの面で遜色ない輸入
品も増えている。
溶接する2部材の小口同士の形状をいう。たとえば柱-梁接合部な
どでは、全断面を完全に溶け込ませる必要があるため、開先が施工
される。
溶接時に大気と遮断し、溶接で生じる酸化物や有害物を除去するた
めに使う有機質の粉末材料。被覆アーク溶接用やサブマージアーク
溶接用の被覆剤などがある。
被覆アーク溶接に使用される芯線とフラックスが一体化した電極棒。
手棒[てぼう]ともいう。フラックスを適度に調合することでさま
ざまな溶接条件に対応可能。
溶接する開先のルート面が溶接される部材と接する部分のこと。溶
接作業では、最初に溶接する層(初層)に当たる部分を指す。
直交する二つの面の隅において三角形の断面をもつ溶接をいう。こ
の強度は突合せ溶接の約半分程度。ルート部や止端部に大きな応力
集中を生じるため、繰返し衝撃荷重を受ける部材には用いない。
溶接継手の種類は、溶接方法・材質・板厚・溶接姿勢・構造・形状
性能などを考慮して、種々の形式が採用される。
スカラツプを用いない溶接施工法。以前はスカラップにより割れな
どの溶接欠陥や材質劣化を防ぐのが常識であったが、現在ではむし
ろスカラップによる断面欠損や応力集中が問題視されている。
2方向からの溶接線が交わる場合に溶接の重なりを避けるため、片
方の部材にあけた扇状の欠込み。スカラツプを設けることで割れや
溶接欠陥、材質劣化を防ぐ。阪神・淡路大震災以降は、スカラップ
底の応力集中を避けるため小さな半径を設けた改良型スカラップが
大半を占める。
溶接順序によって積層された断面状の二つ以上の重なりのこと。手
溶接やマグ溶接などの完全溶込み溶接では、パスを重ねて溶接が行
われる。このほかに、溶接の操作そのものも指し、溶接回数によっ
てシングルパス(ワンパス)とマルチパス(多数パス)に分けられ
る。