Archive for category 建築用語 鉄骨造編

ブローホールについて

Posted by on 月曜日, 16 1月, 2006

溶接欠陥の一つで、溶接金属内部水素・炭酸ガスなどが凝固して生
じた空洞。気孔[きこう]ともいい、数mm程度の球状欠陥となる。
1mm以下の大きさのものをピンホールといい、溶接内部に発生する
欠陥の50%程度を占める。ピットは、ブローホールが溶接表面に開
口して現れた欠陥のこと。

裏当て金(うらあてがね)

Posted by on 月曜日, 16 1月, 2006

溶接の裏側に溶融金属が抜け落ちるのを防ぐ鋼材。鉄骨の溶接では
柱梁接合部であるT継手や十字継手、角継手などに多く用いられる。
マグ溶接の場合、密着しすぎるとブローホールを誘発する。

スラグ

Posted by on 月曜日, 16 1月, 2006

溶接前の溶接棒の被覆剤やフラックスが溶接後にビード表面を被覆
している非金属物質。スラグは溶接金属内を清浄化するために使用
され、溶接後のピード表面を覆つて、大気とのシールドを保持する
役目がある。

予熱(よねつ)

Posted by on 月曜日, 16 1月, 2006

割れの発生や硬化などを防止するため、溶接前に溶接周辺部を一定
の温度範囲に加熱・保持しておく処置のこと。鋼材は強度が高いは
ど合金成分が多く、予熱温度が熱いほど急冷されやすいため硬化し、
割れやすくなる。490N級の鋼材で枚厚が50mm以下であれば予熱は不
要だが、気温が0℃以下の場合は36℃以上に加熱して行う。

食違い(くいちがい)

Posted by on 月曜日, 16 1月, 2006

突合せ継手において、相互の部材が断面内に納まらない状態。食違
いによって偏心や応力集中を起こすだけでなく、ずれ量がそのまま
のど厚の低下を招く。

根巻き式柱脚(ねまきしきちゅうきゃく)

Posted by on 月曜日, 16 1月, 2006

根巻きとは、鉄骨の脚元をコンクリートで固めること、またその状
態を指す。根巻きするコンクリートを根巻きコンクリート
[ねまき-]という。型枠組立てに先立ち、墨に沿ってモルタルを
盛り、建込み定規とするモルタルを根巻きモルタル[ねまき-]も
いう。

ベースプレート

Posted by on 月曜日, 16 1月, 2006

鉄骨の柱脚部に取り付ける鋼製の底板。底板にはアンカーボルト用
の孔がある。アンカープレート、ウィングプレートともいう。

アンカーボルト

Posted by on 月曜日, 16 1月, 2006

一端をコンクリートなどに埋め込んで用いるボルト。鉄骨の柱脚部
の基礎への緊結に用いる。

地組み(じぐみ)

Posted by on 月曜日, 16 1月, 2006

大型の部材を用いて工場製作された鉄骨部材を部分的に分割し、現
場に搬入してから建方前に地上で組み立てること。仮組み[かりぐ
み]ともいう。また、現場搬入前に、工場製作ヤードなどで仮組立
てを行って、組立精度などを確認する作業のこと。

錯吊り(よろいつり)

Posted by on 月曜日, 16 1月, 2006

梁を1本ずつ吊らずに、位置をずらして数本を一度に吊る方法。ク
レーンの吊上げ時間が短縮でき、作業の効率化が図れる。